Windows Update for Business と SAC(T) の廃止

皆様ご無沙汰しておりました。2019年最初の記事です。本日の記事は、Windows Update for BusinessとSAC (T)の廃止に関する記事です。

 

Microsoftは2019年2月14日に以下記事を公開し、Windows Update for Businessと、Semi-Annual Channel(Targeted)の廃止をアナウンスを行いました。Windows 10 1903以降、これらの機能は廃止されます。

 

■Microsoft Tech Community Blog

Windows Update for Business and the retirement of SAC-T

 

 

 

Windows as a Service

 

 

Windows 10 はリリース当初、CB (Current Branch)・CBB (Current Branch for Business) という更新モデルに分かれていました。一般的にCBは個人ユーザー向け、CBBは企業向けとされていました。CBのリリースから、4か月経過後、CBBでのリリースがされてきました。そして、これらのサービスモデルは2017年7月27日から、以下の通り名称が変更されました。

 

 

Current Branch(CB)Semi-Annual Channel Targeted(SACT=半期チャネル対象指定)
Current Branch for Business(CBB)Semi-Annual Channel(SAC=半期チャネル)

 

 

この、Semi-Annual Channel Targetedで名称に加えられた [ターゲット]とは、展開の決定を下すためにリリースの初期段階でデータの検証と生成を目的として、ITチームが特定の「ターゲット」デバイスに対してのみリリースを利用できるようにする段階を指します。

 

組織はリリースが利用可能になり次第、組織内でターゲット展開を開始し、検証のために[ターゲット]デバイスにサービスリングを展開します。広範囲のデバイスに展開することが可能となるまで特定のデバイスをターゲットにします。広範囲への展開が可能だと判断出来たら、その時点で組織内のすべてのデバイスを更新します。

 

Windows 10、バージョン1903(Windows 10用の次の機能アップデート)以降、Windows 10リリース情報ページには、バージョン1903用のSAC-Tに関する情報は表示されなくなります。代わりに、新しいSACリリースごとに1つのエントリーが更新されます。さらに、Windows Update for Businessを使用している場合は、後述する新しい UI が表示されます。

 

バージョン1903以前のリリースでは、Windows Update for Businessを利用している組織は、機能更新プログラムをデバイスにインストールする時期を指定するために2つの設定を使用できました。1つ目は更新チャネルの指定(SACまたはSAC-T)、2つ目は機能更新プログラムの延期設定で、機能更新プログラムがデバイスに提供されるまでの日数を指定できます。

 

組織のデバイスをWindows 10バージョン1903に更新すると、Windows Update for Businessの構成が簡単になり、”SACのリリース日”に基づいて延期期間を選択できるようになります。

 

 

 

■Windows 10 1903のWindows Update設定画面(イメージ)

チャネルの設定はなくなり、遅延設定のみが設定可能となります。Windows Insider  Preview Build を適用しているデバイスでは既に以下のイメージが確認出来るようです。

 

 

 

 

■現在、SAC設定を適用しているデバイスの場合

(※バージョン1903へのアップグレード時のみ)

設定済みの延期日数にさらに”60日”が加算されます。たとえば、デバイスがSACのリリース日から30日後にアップデートを延期するように現在設定されている場合、設定された30日間の延期に対して60日間の遅延が追加されます。バージョン1903がリリースされてから90日後(60 + 30)にデバイスがアップグレードされます。(追加の60日はサービス側で処理され、デバイス設定には反映されません)

 

 

 

■SAC(T)を適用しているデバイスの場合

以前のリリースとの変更はありません。

 

 

 

 

■Appendix :  Intuneでの Windows Update for Business 管理

 

Microsoft Intune を使用すれば、Azure AD登録、Azure AD Join、Hybrid Azure AD Join など様々な方法で組織に参加しているデバイスの Windows Update を一括して管理できます。また、本記事内で説明を記載した遅延設定を組織のデバイスで一括管理する事も、組織内のデバイスを複数のグループで分割して、それぞれのグループに適した遅延設定を行う事も可能です。本記事内ではInsider Previewについてあまり触れてきませんでしたが、情報システム部門の一部の端末をInsider Preview Buildで動作させ、組織内のその他の端末はそれぞれの部門に適した遅延設定を行う事も出来ます。

 

従来、Branch Cache やBITSなどを使用して組織は機能更新プログラムやアプリケーションの配信時のネットワーク負荷を下げる工夫をしてきましたが、Intuneでは配信の最適化を使用してそれらの展開時にネットワーク負荷を下げる事が出来ます。

 

 

■IntuneでのWindows Update for Business構成例(イメージ)

 

 

 

更に、Windows Analyticsを使用すれば組織は Intune 単体使用時と比較して更に、詳細な Windows OS 展開状況の確認や、展開の準備状況、配信の最適化の使用状況を知る事が出来ます。これらの機能の使用や管理にオンプレミスの製品は必要ありません。全てがクラウド上で完結します。

 

 

■Windows Analytics (Update Compliance)の使用イメージ

 

 

 

 

最後に、IntuneとWindows Analyticsについての情報をちらっと記載してみましたが、今年も本ブログは  Microsoft 365の製品のうち、Enterprise Mobility + Security をメインに更新を続けていきます。最近は、Windows Autopilotや、Windows Information Protection、それからIntuneでのWindows管理及び、Windows Analyticsについて検証を続けてきたので、また近いうちにこれらの機能については記事にさせていただきます。それでは、皆様だいぶ遅くなってしまいましたが、今年も宜しくお願い致します。

Sekiya Hideyuki

Profile: 都内のSIer勤務のインフラエンジニアです。普段はMicrosoft 365系のお仕事をしています。 ※本WEB SITEに記述している全ての内容は個人の主張であり、所属組織の見解や方針とは関係がありません。本サイトと所属組織とは無関係です。

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