仮想化市場のこれから
調査機関でもあるガートナー社が今年もMagic Quadrantを発表しました。
当ブログでご紹介させていただくのは、商用ハイパーバイザーの格付けとIaasの格付けです。
Magic Quadrant for x86 Server Virtualization Infrastructure (August 2016)
https://www.gartner.com/doc/reprints?id=1-3B9FAM0&ct=160707
まずは商用ハイパーバイザー。
私個人の印象としては、商用ハイパーバイザー分野は日本では多くの環境でVMware社のvSphereが導入されており、事実上のディファクトとなっているような印象ですが、この調査結果を見るとMicrosoft社のHyper-Vも負けていません。
VMware社はいわずもがな、高い技術力と高い顧客満足度を誇り、今後もこの分野のリーダーとして、数年間は圧倒的なシェアを維持できるような気がしますが実は数年前と比較するとMicrosoft社との距離はだいぶ近づいています。(VMwareはランクが下がり、Microsoftのランクが上がっている)
Windows Server2016も発表されて、来年の格付けが楽しみです。また、今年の大きな動きとしてRedHatがVISIONARIESに位置づけられていることにも注目です。
次にIaaS分野です。
これは皆さん、体感として”ああそうだろうな”というレベルでしょう。AWSとAzureがリーダーに君臨し、ポツンとGoogleがVISIONARIESに位置していますが、その他についてはどんぐりの背比べのような感じです。
うーん、オンプレミス版Azure、Azure Stackによって、その後がどうなっていくのかが楽しみです。なんだかんだ、アリババもシェアでは一定量をとりそうですね。
個人的な感想としては、NTTcommunicationsのIaaSがランクインしていることに驚きましたBizHostingEnterpriseCloudの影響か、CloudNの影響かはわかりませんが一定のシェアはあるようですね。
BHEC(BizHostingEnterpriseCloud)は初期リリースの頃と比べるとUIもかなり変わって一応使いやすくなるつつはありますが、まだまだ改良の余地があるように思えます。(サービス自体の安定性も含めて)
とはいえ、国産クラウドにはこれからも頑張ってほしいですね。
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同じシリーズで仮想化についてはこちら。
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